もうすぐ子どもが産まれます。
育児方法として、モンテッソーリ教育がいいと聞いたけど、どういう教育なんだろう?
簡単そうなモンテッソーリ教育の本を読んでみたいです。[/st-kaiwa1]
下記の人にオススメです。
・モンテッソーリ教育がどういうものか知りたい。
・家でモンテッソーリ教育を実践してみたい。
・家でモンテッソーリ教育をやってみたけど上手くいかなかった。
書評に入る前に著者についてご紹介しますね。
この本の著者の北川真理子さんはモンテッソーリ教育の第一人者です。
10年以上保育園や幼稚園などで現場経験を経て、現在はモンテッソーリ教育の情報をYouTube、Instagramなどで発信、他にオンラインサロンもやっておられるとのことです。
この本の概要
この本はモンテッソーリ教育とは何なのか?という基本のところから解説されています。
最も特徴的なのは教具やおもちゃを使わずとも、おうちでモンテッソーリ教育ができる所ですね。
そのために親が子どもと関わる姿勢から解説されており、年齢別に具体的なやり方が解説されています。
その他にも子どもが生まれる前にモンテッソーリ教育でできることや環境の整え方について紹介されています。
モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育とは、「子どもが自分で育つ力」を信じる教育とのこと。
子どもは大人から教わって学ぶのではなく、自分自身で学んで成長していきます。
モンテッソーリ教育を受けた人は、先日、将棋で四冠を達成した藤井聡太さんや、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、Amazonの創始者ジェフ・ベゾスなど、有名な方が多いです。
モンテッソーリ教育は世間では「知育」と思われているそうですが、そうではなく、大切にしていることは目に見えない「心」を育てることであります。
「心」を育てるというのは、子どもが自分でやりたいことを選び、何度も諦めずに取り組んで、集中して何度も繰り返したという過程で育まれます。
おうちモンテッソーリでの親の姿勢・やること
子どもは身の回りにいる人の動き、ふるまいや言葉など何でも吸収していきます。
吸収力はすごいのですが、善し悪しを判断することなく何でも吸収するので、親は子どもの見本となるようにふるまう必要があるということです。
以下は子どもの年齢に関わらず共通する親の接し方・考え方です。
- やってほしいことを見本として積極的に見せて、やってほしくないことはやらない
- やりそうなものを環境に置いて用意する
- 先回りをしないでそっと見守る
- 1日の流れを作る
- 罰とご褒美は不要
- ダメなことは伝え、ルールを徹底する
また、親が子どもに対して何でもやると、子育てのために親が自分を犠牲にする姿を見せてしまいます。
子どもにその姿を見せてしまうと、子どももその姿勢を吸収してしまいます。
著者が言うには、まずはあなたが自分自身を大切にできることをやり、あなたの心が健康で笑顔でいられることが大事だということ。
そして、その笑顔が子どもの笑顔と心の健康に繋がり、楽しい子育てをする最大のポイントだということです。
おうちモンテッソーリで子どもはどういう風に変わる?
日常生活には子どもが成長する要素がたくさんあります。
おうちモンテッソーリでは日常生活の活動を通し子どもを大きく変えてくれます。
以下が日常生活によって得られるものです。
- 身の回りのことを自分ですべてやることで、自信を持ち、精神的にも自立する
- 子どもは自分自身を操縦者になりたいと思っており、指先や体全体を動かすことで動きを洗練させていく
- 手元をよく見る、汚れを確認する、ていねいに作業するなどで、観察力と注意力が自然に育つ
- 目的を達成するために自己抑制する
- 物事には手順があり、順序を理解することで論理的思考を育む
- 洗濯や掃除、料理などをすることで感謝され、自分は役に立つ人間だと自信を育む
おうちモンテッソーリでは日常生活を多く取り入れることで、子どもを大きく成長させてくれます。
子どもが生まれる前のプレママ&プレパパでもできること
子どもがいないならまだ関係ないでしょうと思いきや、そんなことはないです。
お腹の赤ちゃんは妊娠7ヶ月頃から音を聞くことができるので、積極的に話しかけることで言語を吸収するとのことです。
この他にもモンテッソーリ教育ならではのトッポンチーノやモビール、育児便利グッズの注意点など、環境の整え方について解説されています。
まとめ:親は適切な環境を用意し、子どもが自分で育つ力を信じて見守る
モンテッソーリ教育は大人が適切な環境を用意してあげ、子どもが自分で育つ力を信じて見守ったり、時にはサポートすることだということです。
子どものやりたいことを察知して、先回りしてやってしまうのは、成長の機会を奪うということでしょうね。
年齢別に具体的なやり方や、環境の整え方が解説されていますので、興味を持った方は本書を読んでみて下さい。